アルタムエンゼルの飼育と簡単水草水槽維持のブログ

初夏のアルタムエンゼル導入から繁殖までの飼育の道のりと、安上がりな水草水槽の維持方法の二点をゆるく、ときには深く考えていくブログです。

水草水槽と炭酸カリウム

一昨日、前面を金タワシで擦ったところですが…
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すでにこの有様。。。

水草が必要とする栄養素はカリウム、窒素、リンの3種類が必須だと言われていますのでこの栄養素が増えたってことです。苔も水草同様、栄養豊富だとどんどん繁栄していきます。

セット初期から液肥として炭酸カリウムを入れていましたが、ずっと量は変えてなかったんですけどね。。。


思い当たる節がないか考えたら簡単なとこに答えがありました。

8月初旬にレモンテトラ×3、ボリビアレモンテトラ×3、アルジーライムシュリンプ×10追加!
お盆前にバイランティ×8追加!

これだ。。。


水草水槽は窒素、リン、カリウムの量のバランスだと良く言われます。
この3つの原子がイオン化したものを水草が吸収するのですが、その際、最も量が少ないイオンを基本としてその他2つの吸収率が変わるらしいです。

つまり、どれかが不足すると残りはうまく吸収されないということです。

例えば今、水槽内に…

窒素→100
カリウム→100
リン→3

あったとして、ある水草の要求量が、

窒素→20
カリウム→10
リン→6

だったとします。
すると水草の吸収はどうなるかというと…

窒素→10
カリウム→5
リン→3

となり、余剰が…

窒素→90
カリウム→95
リン→0

となるイメージです。←厳密に言うとちょっと違うけど。
窒素は沢山あって20要求しているのに10しか吸収できない。。。
カリウムは沢山あって10要求しているのに5しか吸収できない。。。

こんなことになるというイメージ。


この状態に陥ると当然水草が上手く成長していかないです。
思い返せば1ヵ月前、ロタラインディカが全然育たなくなっていました。頂芽が萎縮してちぢれた感じ。
私はカリウムが不足してるのだと思って炭酸カリウムを多目に入れてみました。
しかし、成長は変わらず。。。


このとき、生体が少なかったため、カリウム不足ではなく、カリウム過剰だったんです、多分。
不足していたのは窒素とリンだったにも関わらずカリウムを添加してしまって事態をさらに悪化させてしまっていたんでしょう。。。
すまん。水草たち。

それが8月になって生体を一気に増やしました。
そして、アンモニアや残餌から窒素とリンが供給され、3大栄養素のバランスが整い、ロタラインディカがみるみる赤く!他の水草もグングン成長!
何で成長良くなったのかなんてあんまり深く考えてなかったんですが。

だが、しかし、そのおかげでコケコケに。
バランスは整ったけど元々がカリウム過剰だったため肥料分全体が全水草の要求量に対して余剰になった訳ですね。

明日からカリウムの量の調整と換水量の調整を余儀なくされそうです。

窒素>カリウム>リン

この順番で水草の要求量は高いので、リンの量を基本としてカリウムと窒素の要求量が決まる。。。

かと思いきや。
リンは要求量が少な過ぎて常に過剰気味になります。
ってことは、
カリウムの量を「水草は成長するがコケコケにならないギリギリに調整」して、余ったリンと窒素を換水で排出。
この作戦しかありません。
生体を減らすのは嫌ですから(笑)ちょっとずつ調整していきます。

現状、炭酸カリウム10%水溶液を毎日小型ポンプで10プッシュしています。4ミリリットルくらいかと。
換水は週1回1/3です。
なので明日から毎日8プッシュの週1回換水1/2にします。
それで、2日でガラス面がうっすら緑になる現象を回避できるか?!

実験スタートです。

成長速度が上がったロタラたち
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ロタラってきれいですよね♪


追記
コケどものカリウム要求量が少なくてコケコケになっていたとしたらカリウムを減らした場合、水草による窒素とリンの吸収量も減って逆効果。。。
こうなったらなったで面白そうですね(笑)

果たしてどうなることやら!

8/20トリミング&1/2換水後
明日から炭酸カリウムは8プッシュ!
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