アルタムエンゼルの飼育と簡単水草水槽維持のブログ

初夏のアルタムエンゼル導入から繁殖までの飼育の道のりと、安上がりな水草水槽の維持方法の二点をゆるく、ときには深く考えていくブログです。

発酵式 二酸化炭素添加装置

水草水槽を始めるにあたって必要な備品はざっくりと……

ソイル
水槽
ヒーター
濾過装置
水温計
ライト
二酸化炭素添加装置

こんな感じです。
全部買ってきて取り付けるだけです。
ですが、二酸化炭素添加への参入障壁が意外と高いと感じます。

それは何故なのでしょうか?
答えは簡単です。
ほとんどの水草二酸化炭素を添加せずとも生命を維持することは可能だからです。

ですが、新規で水草水槽を始めたいと思うほとんどの人はADAのネイチャーアクアリウム等に代表される、それそれは素晴らしいコンディションの水草で構成された、水草水槽を見てアクアリウムを始めます。

これらの水槽では間違いなく、二酸化炭素を強制添加させて水草を育てています。

もとより水中には微量の二酸化炭素が溶け込んでおり、それを水草は吸収して光合成をしています。
熱帯魚や夜間の水草の呼吸によって二酸化炭素は供給されるのですが、植物が二酸化炭素を吸収する要求量はそれらより遥かに多いのです。

よって強制的に水中に二酸化炭素を添加することで、
6CO2+12H2O=C6H12O6+6O2+6H2O
の化学式を促進させます。

右辺のC6H12O6がデンプンで、O2が酸素です。
デンプンが水草の栄養となり、酸素が葉っぱから気泡となってあらわれます。

自然界の川では十分な二酸化炭素の量が水中にあると言われていますが、水槽内の閉鎖環境下では二酸化炭素は不足しがちなため、美しい育てるためには添加することになります。

大きな川における水草ゾーンの割合はめっちゃ狭い。つまり、全水量に対しての水草の割合が水槽では自然界と比べて天文学的に高いため、二酸化炭素の添加が必須というわけです。

必要性が高いことは分かって頂けたかと思いますが、市販の強制添加装置は結構なお値段。。。
手軽に始めたいけど数万円はちょっと。。。

必要性が分からないことと、それに対する値段が参入障壁を高くしています。これが数百円なら「まぁ良いかー」と、なるハズ。

そこで提案したいのがこの二酸化炭素添加装置です。誰でも作れます。

先ず、近所の熱帯魚屋でこれらを買ってきて下さい。

テトラ (Tetra) 逆流防止バルブ

テトラ (Tetra) 逆流防止バルブ

ジェックス GXー72 ソフトチューブ白4.5m

ジェックス GXー72 ソフトチューブ白4.5m

上記3点+アンビリーバブルという拡散器です
何故かアマゾンのリンクが切れました(笑)
画像の3点は類似品であれば何でも良いのですが、私が外せないのはアンビリーバブル!!!
まさに発酵式とは思えないクオリティでアンビリーバボーす(笑)
泡の細かさに絶対びっくりします。

これら全部買ってきても数千円です。
そしてスーパーで、以下のものを購入お願いします。

砂糖(可能なかぎり安いサラサラのやつ)
ドライイースト(3グラムの袋がたくさん入ってるやつ)
アロンアルファ(水に強いタイプ粘るタイプ)
コーラ1リットルボトル

数百円です。
これでオッケー!

①先ずコーラを飲み干します。
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②キャップの中央に穴を開けてホースコネクタを差し込みアロンアルファで隙間を埋めて固定します。
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ホースコネクタをぶっ刺したあとは乾くまで待ちましょう。

③ホース・逆流防止弁をつなぐ。
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逆流防止弁を逆につけてしまわないように注意してください!

④拡散器をつなぐ。
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私の場合、生体が多いのでタイマーで普通のブクブクもいれています。

⑤砂糖水を作る。分量は写真くらい。200グラム程度。
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ドライイーストを入れて混ぜる。(1グラムくらい。)
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⑦先程、③で作ったキャップに繋いで完成!
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このように非常に安価に簡単に二酸化炭素添加装置作れます。これなら追加のボンベは不要ですし、スーパーで砂糖とイースト菌を買ってきたらオッケーです。

ちなみにコーラ1リットルボトルなら夏場で4日~5日、冬場で10日ほど泡を出してくれます。
慣れたら1分ほどで交換できるので手間ではないかと。そして水量が少ない水槽には重曹や食塩を入れて反応を遅らせる……という方法もあります。


私は発酵式で水草水槽作ってますが結構なんでも育ってますよー!
是非とも二酸化炭素を添加して美しい水草水槽を作ってみてください。