アルタムエンゼルの飼育と簡単水草水槽維持のブログ

初夏のアルタムエンゼル導入から繁殖までの飼育の道のりと、安上がりな水草水槽の維持方法の二点をゆるく、ときには深く考えていくブログです。

苔コケ対策

9/2
室温25℃
水温25℃
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8/20のブログで炭酸カリウムの濃度を調整すると書いたっきりになっていましたが、ちゃんと調整していました。
その結果、2日~3日で写真のようになっていたものが、何と5日間キープできるようになりました(笑)


全く、駄目です!!!!


やはり、生体数が多いのでしょう。。。
ただ、ブセファランドラに黒髭ゴケが付かなくなり、株の成長が見られるので水質や肥料分には問題が無いものと判断します。
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頂芽の葉が丸まってる部分が多いほど、成長していると言えます。写真はクアラクアヤンⅡです。

このブセファランドラという植物は中々良い植物で、富栄養化すると成長が止まり黒髭ゴケに侵されていきます。一般的には貧栄養での育成が良いとされていますが、実は貧栄養環境では白化が起こりやすいと私は思っています。カリウム不足に最も早く反応する気がします。一般的な水草水槽の環境がベストなので、ブセファランドラの様子を見れば良い感じなのかどうか分かりやすいって訳ですね。

高価な水草ですが、素晴らしい見栄えですし、何より水槽の水質のバロメーターを測るのにもってこいです。ブセファランドラ中心のコケ対策を続けていきます。

9/1 今日のアルタムエンゼル

気温25℃
水温30℃
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夏が終わり、30℃にセットしたヒーターが初めて稼働していました。そして今日めっちゃ涼しいなーと思ったら気温がめっちゃ秋でした。
しかし、今年の夏は冷夏でしたね。。。デッドラインを超えた日が1日しかありませんでした。もちろん9月も油断ならない月ですがね!
農作物が育つのか非常に心配です。

農作物も心配ですが、アルタムの幼魚の導入も心配です。夏のアルタム導入が成功しやすいのは水温のおかげだと思っている私ですので、冷夏で30℃を下回った水温で初便を導入して大丈夫たったのかと。。。

と、言うことで、私流アルタム導入法をご紹介!

導入法とか言っておきながらまだまだ経験不足ですが、私なりの考察を。

1年目、2年目と4年目(今年)の導入は死者が出ているにも関わらず、3年目だけ死んだアルタムエンゼルはいませんでした。
なんと、10匹/10匹で導入成功。
何に違いがあるのか。。。その可能性について記していきます。

可能性①仕入れ先のトリートメント!
1年目はアクアキングさんから取り寄せたものでしたが、残念ながら到着時には既にヒレ溶け、白濁状態でした。トリートメントの状態は正直。。。ただ、導入初期(1ヶ月)は50%で生き残りましたので、そこまで確率は悪くありませんでした。その後、離婚して熱帯魚の世話ができなくなり、エロモナスっぽい病気とポップアイで4年目の現在1匹/10匹です。つまり、離婚さえしなかったら5匹は生き残っていた可能性が高いです。

2年目は通販をやめて、大阪のウォーターパラダイスさんとアクアテイラーズさんで購入して導入。5匹ずつ、自分の目で確かめて導入しましたが、導入1ヶ月は5匹/10匹で50%の生き残り。その後、飛び出しで亡くし3年目の現在3匹/10匹です。飛び出しが悔やまれますが、原因不明のパニックはアルタムにはよくあります。少しの物音でもパニック。。。当時は家に帰ったら干からびたアルタムが2匹、床に。悲しかった。。。これも飛び出しがなければ現在50%の生存率だったと考えられます。

そして3年目は熊本県八代市が仕事で担当になり、八代海洋さんに出入りすることになりました。ワイルドディスカスアルタムエンゼルの素晴らしい個体が店内にところ狭しと飼育されています!!本当にすごい!そして、7月にオークションを何となく見ていると八代海洋さんがアルタムエンゼルを出品しているではありませんか!クリックまでに時間はかかりませんでした。見つけて1秒で決断、1秒でクリック。何が原因か分かりませんが2年目の現在、10匹/10匹生き残っています。

そして4年目の今年、オークションで何と1匹2000円の格安アルタムエンゼルを発見!!!導入予定はありませんでしたが反射的にクリックしてしまっていました。。。3匹。。。しかし、おそらくトリートメントしていない個体ならではの価格だったのでしょう。1ヶ月半過ぎた現在、1匹/3匹しか生き残っていません。ただ、その1匹は非常に元気!賭けに勝った気分です。

これらを考えると八代海洋さんのトリートメントが良かったと考えるのが妥当ですが、実は私、見解が違います。

可能性②飼育環境!
1年目→ベアタンクに外部フィルター。ヤシャブシの実有り。
1ヶ月生存率50%
1年生存率50%
2年生存率20%
3年生存率10%

2年目→ベアタンクに外部フィルターにスポンジフィルター。ヤシャブシの実有り。
1ヶ月生存率50%
1年生存率50%
2年生存率30%

3年目→ソイルに上部フィルターにスポンジフィルター。ヤシャブシの実有り。
1ヶ月生存率100%
1年生存率100%

4年目→ベアタンクに外部フィルターにスポンジフィルター。ヤシャブシの実有り。
1ヶ月生存率33%

これを見ると何か、ソイルっぽくないですか??
水換えの頻度やその他の条件はそれほど変わらないです。
低pHのベアタンク飼育が良いとされているアルタムエンゼルの導入ですが、私はソイルが鍵を握っている気がします。つまり、軟水化です。
実はトリートメントはそれなりで良く、pHも気にしなくて大丈夫で、気をつけるべきは軟水であるかどうかなような気がします。
一般的な生存率より高確率で生き残っている私のアルタムエンゼルですが、それは初年度からヤシャブシの実を導入しているから……と、仮定するなら一本通ります。ヤシャブシの実も強力な軟水化効果があるからです。

3年目アルタムに使用したソイルもプロジェクトソイルプレミアムの5.2を使用。
アクアシステム プロジェクトソイル プレミアム 5.2 8KG
強力な軟水化効果の結果、pHが下がるソイルでした。

つまり、これは従来言われていた低pHの静菌作用なんかではなく、ワイルド環境の軟水を徐々に日本の水に馴れさせていく作業が幼魚導入に最も必要だということを示唆している。。。

そう、思ってきた4年目です。決め手は4年目の今年、ベアタンク+外部フィルター+スポンジフィルター+ヤシャブシの実という水槽で導入した際、ヒレ溶けや細菌にやられた形跡もなく、3匹導入のうち2匹が落ちたことです。
トリートメント不足の個体っぽいアルタムでしたので日本の水での飼育歴が浅く、馴れていなかったことが考えられます。そしてヤシャブシの実のみではそこまでの軟水化効果が起こらなかった。。。

また、天然のアルタムエンゼルに寄生しているいわば常在菌がミネラル分が豊富な水で爆発的に増えちゃう習性があるとも考えられます。
なので水槽に持ち込むと既存のアルタムにもどんどん感染して……という現象が起こるのかもしれません。

何にせよ、菌に弱いって訳ではなく、低pHが良いって訳でもなく、

「軟水」

が鍵ってことになりません?
まぁまだ勉強途中なんで何とも言えませんがね。

さらに、もうひとつの要素に高水温があげられます。これは夏のアルタムエンゼルの幼魚が何故安いのかに由来します。
理由は簡単です。この時期のアルタムエンゼルは個体が小さいため、1つの大きな袋に大量に入れられて空輸されてくるからです。そのため、過密状態によるストレスと水質悪化が起こり、細菌症に罹った状態で日本に到着します。細菌症に罹った魚は代謝を高めるため、高水温で治療します。
よって初便有利と言われているアルタムエンゼルですが、初便が有利なのではなく、初便が入荷したときの、

「真夏の水温」

が有利なのだと思います。

最後は亜硝酸です。
成魚でも確実に亜硝酸に弱いです。2週間水換えを怠るとたちまち餌食いが悪化し、体調を崩していきます。3週間水を換えないと病気になります。これは、病気に弱いのではなく、亜硝酸アンモニアに弱いと考えられます。
よって、

「硝化バクテリアと水換え」

が非常に重要ということになります。
ベアタンクでの週一の糞掃除では間に合わないほど幼魚の餌食いは半端ではなく、体重に対しての餌の量は凄まじいものがあります。よって、毎日の糞掃除と少量の水換えを行うか、底床にソイルや砂を敷いてバクテリアの量を増やした上での週一換水を行うのが効果的なのかもしれません。実際、ソイル+換水の環境では10匹/10匹で生き残っています。

まとめると初期導入のポイントは4点かと思われます。

①軟水
②高水温(30℃程度)
③硝化バクテリア
④週一以上の水換え

これではないでしょうか。
一般的に細菌に弱いとか、低pHじゃないと駄目だとか、初便が良いとか、トリートメントが特殊とか……そういったことって、もしかしたら嘘かもしれません。

これからも研究を続けます。緩くテキトーにですがね(笑)

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今年のアルタムです。
目に見えて大きくなる!素晴らしい成長力です。

白点病のワイツマニーテトラの治療とその後

4日ほど前のことです。
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ワイツマニーテトラが白点病になってしまいました。

白点病は海水魚の場合、不治の病でほとんど治りません。
私は某大学の学生だったとき(バレそう笑)、マダイの白点病が流行して数万匹の死を目の当たりにしました。それはそれは本当にすさまじい光景てした。
倫理的問題も有るかと思いますが、死んだ魚から弱った魚まで生死問わず網ですくって冷凍→産業廃棄物です。
養殖魚が店頭に並ぶまでそういった「命」というものを考えさせられる場面っていくつもあります。牛や鶏や豚も一緒です。スーパーにいっていつも肉や魚があることってそれはそれは本当に凄まじいことなんです。

話がそれました。

白点病にかかったマダイも救う努力はします。どのように努力をするかというと、

「海流の早い場所に生け簀ごと移動させる」

というものです。
白点病の病原となる生物は魚の体表で魚から養分を吸収した後、海中に離脱し、シストと呼ばれる包嚢になります。簡単に言うとサナギみたいなもんです。
蝶は幼虫からサナギを経て成虫になり卵を産みますが、白点虫は幼虫から成虫になり、シスト(サナギ)を経て分裂し、幼虫になります。
※分かりやすく述べただけで厳密に言うと正確ではありません。

魚の体表で成長した白点虫は十分に養分を吸うと海中に離脱し、シスト化します。その後、シストが分裂し幼虫が大量に海中に解き放たれ、魚体に寄生するというサイクルな訳です。

つまり、海流の早い場所に病魚を連れていって、シストが分裂した後の幼虫が魚体に再寄生しにくいようにするということが治療となるという理論です。

効果的ですが、まぁ完治するレシピではないことは確かです。


海水魚と淡水魚の白点病の原因となる原虫は異なりますが、魚体→シスト→幼虫→魚体……というサイクルは同じです。

一般的に淡水魚の白点病の場合は、
①加温
②薬浴・塩浴
これらが有効とされています。
しかし、実は意味がちょっと違います。

白点虫は魚体に寄生すると粘膜の奥深くまで侵入し、薬浴しても水中の有効成分が効かなくなります。シスト→幼虫の水中を漂う期間にしか有効成分が効かないってことです。
そこで、加温することによって白点虫のサイクルを加速させる訳です。

早くシスト化させ、幼虫を叩く!

これが王道ですね。
また、早くシスト化させることで魚へのダメージも軽減されるかと思われます。

前置きが長くなりましたが、今回のワイツマニーテトラにはどんなことをしたのか。

答えは、「何もしない」です。

正確には上記①②ではなく、水草トリミングと水流を強くすることと換水を治療としました。

ワイツマニーテトラ以外に感染が見られない。

白点虫の増加はそれほどの規模ではない。

遊泳力の弱い種類にしか寄生していない。
(ワイツマニーテトラはホンマに遊泳力が弱い)

このような仮説のもと、トリミングと吐出口の向き調整などで水槽内の止水域をできる限り無くし、水を半分換え(漂っている幼虫を減らす!)、あとはワイツマニーテトラの生命力に賭けました。
夏場の高水温時期ですので、クーラー使用でも27℃はありますので加温もなし。



結果
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本日(8/29)、キレイに治っていることを確認。
もしかしたら全部シスト化した可能性も無くはないですが、確率的に全ての白点虫が一斉にシスト化するとは考えられないので完治と考えて良いでしょう。

まぁ、何が良かったのかホンマのところは白点虫にしか分からないんですけどね(笑)

昨今のアクアリウム事情では何でも投薬の流れです。それは実は全然意味を成していない可能性があります。もちろんバッチリ投薬で治る場合もありますが、養殖現場等では魚が肉になったときの薬の残存量が重要なので禁止されている薬物もあるくらいです。
それでもあれだけの魚を養殖できる訳ですので、世のアクアリスト達には今一度、本質を考えてもらいたいものです。

薬、めっちゃ高いっす。熱帯魚屋も水質調整剤だの魚病薬だの何だの言ってないで、魚を飼うことの楽しさをもっと世に広めようとしてほしいものです。


なお、ここまで書いておきながら我が家には観パラDとアグテンが常備薬として保存されております(笑)水草水槽にはコレっすね!

滑走細菌だけはほんまに怖いんで!

と、言い訳しておきます。
こいつだけはほんとにトラウマ。。。

8/25 今日のアルタムエンゼル

室温32℃
水温34℃
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今日も死ぬほど暑いですがアルタムエンゼルは元気そうです。
餌もデカキューブ100グラムを1時間程度で2/3枚食べ尽くしています。

突然ですが、私、高性能スマホに変更したものの来月まで前のポンコツスマホのときのプランのままのため、一瞬で8月分のデータ使用量を使い果たしたようです。

なのでしばらくはのんびり更新に。。。残念。。
まぁ見てる人はほとんどいないんですけどね(笑)


本題に戻ります。
写真のアルタムエンゼルはいつものボスと縄張に進入しても唯一、突かれない個体です。
ペアリングとまではいっていませんが、うまくいってほしいもんです。

最近、水温のせいか夜叉節の実の効果が大きいです。同じ投入量でも30℃くらいのときより茶色くなってる?気のせい?
そして茶色が増すにつれて縄張争いも激化。

ブラックウォーターが刺激になっているのか、タンニンによるものなのか。
はたまたpHの低下に刺激されたのか。

興味は尽きません。
ただ、私はpHってものを「全て」って感じにする今のアクアの兆候はちょっと違うと思っています。例えば、酢酸(CH3COOH、つまり、お酢)を大量に投入してもpHは下がりますが、生き物にはあんまり良くないと思います。
投入した何かの物質の効果で、古郷の環境に近づいて産卵のきっかけになったりするのだとしたら、何かを狙って投入した物質の副作用的にpHが上下するっていう考えに近いです。

まだ、理論的には弱いですが、pHは指標であって縛られることのないようにしたいという意味であります。

アルタムエンゼルの昔話では「pHが低かったら大丈夫」っていう説がありますし、未だに信じている人もおそらくおられるでしょう。そしてある意味間違っていないかもしれません。
ただ、亜硝酸の濃度が高いと酸性に傾きます。
けど、アルタムエンゼル亜硝酸には滅法弱い、もしくは硝酸塩の増加によるエロモナス菌の増加に弱いです。
多分どっちにも弱い気がする。。。

つまり、低pHが良いのではなく、タンニンによる軟水化効果がアルタムエンゼルに良いということなのではないかと思います。

まぁブラックウォーターがめっちゃ似合うっていうだけでも十分に観賞価値がありますので、難しいことはどうでも良い方はそれだけの理由で夜叉節の実を入れることをオススメします!

きっと良いことが起こりますよ。

8/23 今日のアルタムエンゼル

室温31℃
水温33℃
死ぬほど暑い。。。。
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日曜日に投入したやしゃぶしの実の効果がピークを向かえております。めっちゃ茶色!

しかし、暑い。水温は昼間はエアコンで室温を29℃に保ったので33℃を超えることは無いかと思われますが心配な時期に差し掛かりました。

最近、産卵筒をみつめていたオスがたまに二匹で寄り添っている感じに見えることがありますが……見間違いかな?
今度決定的な瞬間を撮れたら公開します(笑)

こんな高水温でも餌をバクバク食べ、非常に元気です。
最近特になのですか、水槽のライトが消えて、部屋のライトがついている際に縄張り争いが激化しています。
日没や早朝に縄張り争いをする種類なのかもしれません。
ペアリングには縄張り争いは必須なので、もしかしたら日の出と日の入りを人工的に作ってやる必要があるのかもしれません。
タイマーを2つ使ってライトが少しずつ消える工夫をするとか。。。。何か考えてみます。

今年導入の個体
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大人と暮らす子供は成長が早いです!
もう体調5センチ体高10センチほどに成長しております。
この縦横比が大人になるにつれ、横の割合が大きくなり、スタイルに重厚感が出るんです。
幼魚派と成魚派がいますが、私は成魚派です。
幼魚も素晴らしい造形美ですがね。

発酵式 二酸化炭素添加装置

水草水槽を始めるにあたって必要な備品はざっくりと……

ソイル
水槽
ヒーター
濾過装置
水温計
ライト
二酸化炭素添加装置

こんな感じです。
全部買ってきて取り付けるだけです。
ですが、二酸化炭素添加への参入障壁が意外と高いと感じます。

それは何故なのでしょうか?
答えは簡単です。
ほとんどの水草二酸化炭素を添加せずとも生命を維持することは可能だからです。

ですが、新規で水草水槽を始めたいと思うほとんどの人はADAのネイチャーアクアリウム等に代表される、それそれは素晴らしいコンディションの水草で構成された、水草水槽を見てアクアリウムを始めます。

これらの水槽では間違いなく、二酸化炭素を強制添加させて水草を育てています。

もとより水中には微量の二酸化炭素が溶け込んでおり、それを水草は吸収して光合成をしています。
熱帯魚や夜間の水草の呼吸によって二酸化炭素は供給されるのですが、植物が二酸化炭素を吸収する要求量はそれらより遥かに多いのです。

よって強制的に水中に二酸化炭素を添加することで、
6CO2+12H2O=C6H12O6+6O2+6H2O
の化学式を促進させます。

右辺のC6H12O6がデンプンで、O2が酸素です。
デンプンが水草の栄養となり、酸素が葉っぱから気泡となってあらわれます。

自然界の川では十分な二酸化炭素の量が水中にあると言われていますが、水槽内の閉鎖環境下では二酸化炭素は不足しがちなため、美しい育てるためには添加することになります。

大きな川における水草ゾーンの割合はめっちゃ狭い。つまり、全水量に対しての水草の割合が水槽では自然界と比べて天文学的に高いため、二酸化炭素の添加が必須というわけです。

必要性が高いことは分かって頂けたかと思いますが、市販の強制添加装置は結構なお値段。。。
手軽に始めたいけど数万円はちょっと。。。

必要性が分からないことと、それに対する値段が参入障壁を高くしています。これが数百円なら「まぁ良いかー」と、なるハズ。

そこで提案したいのがこの二酸化炭素添加装置です。誰でも作れます。

先ず、近所の熱帯魚屋でこれらを買ってきて下さい。

テトラ (Tetra) 逆流防止バルブ

テトラ (Tetra) 逆流防止バルブ

ジェックス GXー72 ソフトチューブ白4.5m

ジェックス GXー72 ソフトチューブ白4.5m

上記3点+アンビリーバブルという拡散器です
何故かアマゾンのリンクが切れました(笑)
画像の3点は類似品であれば何でも良いのですが、私が外せないのはアンビリーバブル!!!
まさに発酵式とは思えないクオリティでアンビリーバボーす(笑)
泡の細かさに絶対びっくりします。

これら全部買ってきても数千円です。
そしてスーパーで、以下のものを購入お願いします。

砂糖(可能なかぎり安いサラサラのやつ)
ドライイースト(3グラムの袋がたくさん入ってるやつ)
アロンアルファ(水に強いタイプ粘るタイプ)
コーラ1リットルボトル

数百円です。
これでオッケー!

①先ずコーラを飲み干します。
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②キャップの中央に穴を開けてホースコネクタを差し込みアロンアルファで隙間を埋めて固定します。
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ホースコネクタをぶっ刺したあとは乾くまで待ちましょう。

③ホース・逆流防止弁をつなぐ。
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逆流防止弁を逆につけてしまわないように注意してください!

④拡散器をつなぐ。
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私の場合、生体が多いのでタイマーで普通のブクブクもいれています。

⑤砂糖水を作る。分量は写真くらい。200グラム程度。
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ドライイーストを入れて混ぜる。(1グラムくらい。)
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⑦先程、③で作ったキャップに繋いで完成!
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このように非常に安価に簡単に二酸化炭素添加装置作れます。これなら追加のボンベは不要ですし、スーパーで砂糖とイースト菌を買ってきたらオッケーです。

ちなみにコーラ1リットルボトルなら夏場で4日~5日、冬場で10日ほど泡を出してくれます。
慣れたら1分ほどで交換できるので手間ではないかと。そして水量が少ない水槽には重曹や食塩を入れて反応を遅らせる……という方法もあります。


私は発酵式で水草水槽作ってますが結構なんでも育ってますよー!
是非とも二酸化炭素を添加して美しい水草水槽を作ってみてください。

8/22 今日のアルタムエンゼル

出張先の東京から帰るとそこは蒸風呂でした。

室温32℃
水温33℃
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現在23:00でこの水温です。
昼間、2℃~3℃ほど上昇してたと仮定すると。。。

デッドライン。
すまない。。アルタムエンゼル。。

今の時期だけでも家を出るときは弱冷房にするか蓋を取って、扇風機を設置してファン代りにするしかなさそうです。

水槽上部のガラス蓋を半分網戸用のネットか何かに変えて、その上に小型扇風機を置いて蒸発による熱の発散を狙ってみます。
蓋無しの方が放熱すると思うのですが。。。以前、アルタムエンゼルを飛び出し事故で亡くしてるので怖くてできません。
今週末はDIYしてその記事を書こうと思います。格安で作成する予定!

一方で、1200×600×600の水量を冷やすクーラーを調べたのですが、メンタマトビダスキンガクでした。
珍遊記の玄じょうの名台詞のような金額に愕然とするばかりです。
なのでDIY!!


今、ライトを付けてましたが、全員の生存が確認されました。。。ほんまに良かった。
そして、アルタムエンゼルは至って元気です。
やはり、一度順応して安定したアルタムエンゼルは本当に強い。
アルタムエンゼル飼育を目指す方は日本で1年くらい飼われた個体を購入して、飼育開始するのが一番良いかと思います。
1年モノは1匹15千円くらいしてしまいますが、輸入解禁の幼魚は中々の手強さ!それを克服してやろうという猛者以外はあまりオススメできません。

それでも7月~10月頃に輸入されてくる安価な幼魚の導入を……と、言う方向けに今度、その記事を書こうと思います。
ただ、一般的に言われていることとは少し違うので異論もたくさんあるかと。
そういう意味であまり良い記事とは言えないかもしれませんが。